我流かもしれないMTB整備と林道ツーリング

林道ツーリングとMTB・ロードバイク整備の個性的な日記です

FSA BB30 アダプター の取付方法、クランクをホローテックⅡ化

2015-07-17
Top Pageロードバイクコンポーネント
KCNC BB30アダプターを抜去し、FSA BB30 アダプターを用意した。
FSAアダプターは特殊なパーツ。 量販店に在庫はないようだ。 通販にて購入した。
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パッケージの中身はアダプター本体、緑色のロックタイト、取付説明書であった。
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取付説明書の表面を読む。
必要な道具の一覧などが書いてあるが一番のポイントは、
ヘッドセット圧入工具のハンドル側にアダプター本体の溝(groove)側を当てて圧入することである。
僕はアダプター左右どちらでも挿入OKと思い込んでいたが、それは間違いで指定された方向で挿入しなければならない。
あと、BBの挿入はロックタイトが固着(気温22℃で少なくとも12時間以上)してから行うようにと注意書きがある。

裏面にはアダプターの取外し方法が書いてある。
アダプターは一度挿入すると取り外しできないものと思い込んでいたがメーカーは取外しを容認してる。

一方アダプター本体に巻いてある警告文を直訳すると、

「 アダプターの挿入・取外しを繰り返すとフレームにダメージを与えるかもしれないし、
この作業はあまりお勧めできない。
カーボン製BBシェルの場合は、挿入は一回のみで、挿入したら決して外してはいけない 」


もう少しわかりやすく言い換えると

『 カーボンシェルの場合は挿入のみで決して抜去してはならない。
カーボンシェル以外、つまりアルミシェルの場合は挿入して抜去するのは一応OKだが、
お薦めできないので、できることなら抜去しない方がいい 』

まあ、こんな解釈でいいんじゃないか。



アダプターはL側、R側と表示されている。(青矢印)
赤矢印が溝(groove)
外側の外径は、もちろん42ミリ。内側は42ミリより小さい。
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アダプターR側上面より。
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アダプターには指定された挿入方向があるので、もしやと思い目を凝らして観察するとやっぱりあったね!!!
溝(groove)側、つまりR側の切削面(緑矢印)と・・・・・・・・・・・・・
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L側の切削面(紫矢印)を較べると・・・・・・・・・・・・
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L側の切削面の方がR側より大きい。よってL側からフレームに食い込ませることになる。
単なるアルミニウムの筒かと思っていたが、このようにとても精密に加工されている。

最後に気になる重さを測定した。
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シマノプレスフィットBB挿入時と同じ道具・方法でアダプターを圧入する。
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このイメージで挿入する。
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正しい挿入方向は、こんな感じ。
P6090886.jpg



実際に挿入してみると、まっすぐ入らない。
楽勝で入ったシマノプレスフィットBBとは大違い!!
何回チャレンジしても斜め方向に入ってしまう。
強引にネジを締付けたためワッシャー、角座金が歪んでしまった。
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途方にくれ、やけくそになって長ネジなどの道具をすべて外し、
アダプターをBB面に対し限りなく垂直に当て、反対側をプラスチックハンマーで叩くと5ミリ弱、BBシェルに食い込んだ。
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この状態から、再度、長ネジを装着し締付けると、先程の状況がウソのように軽い力でアダプターはBBシェルに食い込んだ。

一旦、この状態でアダプターとBBシェルには隙間(赤矢印)ができ、スカスカになる。
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BB30シェルの形状、アダプターの形状をイメージすれば、こういう状況になるのは理解できるし、
BB30シェル内部の直径が開口部42ミリより大きい理由が初めてわかった。
BB30シェル内部の直径が開口部と同じ42ミリならアダプターの挿入は困難を極めるだろう。
BB30設計当初から BSA アダプターの使用は想定してたんだろうな。



アダプター挿入完了した。
こちらは左側。
P6090893_2015070208090590f.jpg

右側
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最後にBB30アダプターがBBシェルの中心部にぴったり位置するように調整した。
一発で決まらなかったので、フレーム左右サイドから3~4回交互にネジを微妙に締め調整した。
最後の最後でネジは堅くなり、強引に締付けると多少角座金は歪んでしまうが、ピッタリと調整することができた。
あと強引に締付けたため角座金はBBシェルサイド部に強く接触して、
表面に僅かな擦り傷が付いてしまうがアルミなので問題ないだろう。

ところでBB30シェルの公式発表されている幅は68ミリ、アダプターも68ミリなので、
シェル外側の面(緑丸印)とアダプター外側の面(赤丸印)はピッタリと一致しなければならないが、
BB30アダプターをBBシェルの中心部にぴったり位置するように微調整したら、
左右両サイドとも、アダプター外側の面が微妙に内側に位置してしまった。
この段差を目で確認してもほとんどわからないが、指先で撫でると僅かな段差(0.5ミリ未満)を感じることができる。
話は少し脱線するが、以前、散髪屋の主人が言っていた話で、
「 頭が薄くなった時、目で見るよりも髪の毛を指先で掴むとよくわかる 」 と教えてもらったが、
そのぐらい指先の感覚は鋭い。
よって、シェルとアダプターの境界部を何回も指先で撫でながら左右のネジを交互に締め
アダプター位置の最後の微調整をした。
おそらく0.5ミリ以下の精度でBBシェルの中心部に位置させることができたと思う。

(※ 今回紹介したFSA BB30 アダプター の取付方法は、メーカーが推奨した方法ではありません。
安全・確実に行いたければ専用工具を使ってください)





次はBBの挿入にかかる。
DURA-ACEグレードのSM-BB9000を用意した。
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左側BB
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僕の勘違いかもしれないが10段、9段時代よりBBの外径が小さくなったような気がする。
実際値は39.0ミリであった。

BBのクランク側には、内側の凸部(回転部分)(赤矢印)と外側の凸部(緑矢印)がある。
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内側の凸部がクランクセットに付属したスモールパーツ、ゴム製リング(Y1F316000)に当たるので、
緑矢印部分はクランクに擦れないはずである。
この辺はシマノ製BBとシマノ製クランクの組合せなので合理的にできている。

左右アダプターの挿入イメージ
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最後に重さを測定。
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重さはインナーカバー込みで64.8グラム、インナーカバーなしで60.8グラムであった。
10段、9段時代のBBより軽量化している。
BB外径狭小化が大いに貢献していると思われる。



このフレームのBBシェルはダウンチューブ・シートチューブ・チェーンステイ側に一切開口してないので、
インナーカバーを付けるかどうか迷ったが、結局、インナーカバーを付けてしまった。

左右BB挿入完了した。
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BB外径は39ミリなので、FSAアダプター(42ミリ)の内側に収まった。

右BB
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こちらも左側と同じようにFSAアダプター内側に収まった。

BBの外径が42ミリ以下であれば全く問題ないが、
42ミリより大きければ、BBアダプターを締付けた時、FSA BB30 アダプターが動く恐れがあるので、
FSA BB30 アダプターに使用するBBは外径42ミリ以下を選んだ方が無難だろう。
(上の文章は、素人の思い込みかもしれないので間違ってたらゴメン)



クランクの取り付け完了
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先程述べたとおり、クランクはBBの外側の凸部に接触してない。



御覧のとおり、苦しみながらも荒技を駆使しFSA BB30 アダプターを挿入することができた。
これもBBシェルが分厚いアルミ円柱であったため、大きなトラブルなくできたと思う。
一番の難関は、アダプター挿入・最初の段階で真っ直ぐに入れる工程であった。
ここは専用工具なしでは難しい。
今回はフレームが直立した態勢でアダプターを真横からプラスチックハンマーで叩いたが、
後々、考えてみると、ここは一旦フレームから前後タイヤを外し、
別の人にフレームを寝かしながら支えてもらい、左BBシェルの下側に10センチ大以上の角材を敷いて態勢を整え、
右BBシェル側にアダプターを当て、真上からプラスチックハンマーで叩き、
5ミリ前後食い込んだところで、再度フレームを直立させ長ネジをセッティングするのが一番確実かと思う。

一方、作業完了後、試乗してみたが BB30 KCNCアダプター時と変わらない。
得られたのは、純正品を使っているという安心感だけだ。

当ブログの過去ログにもある通り、これまでシマノプレスフィットBB30 KCNCアダプター
そして今回のFSA BB30 アダプター+ホローテックⅡと渡り歩いた。
昨年10月、Newフレーム検討の際にはミーハーチックな思考回路で、圧入式ではなくネジ式のBSA規格は 『 古くせえー 』 と見下していたが、
今回の経験を通し少し考えが変わった。
純粋のBSA規格+ホローテックⅡは、アダプターの圧入など一切不要で誰でも容易に取り付けでき、
素人でも精度高い作業ができるのではないかと。
また砂の進入で異音が発生すれば、ホローテックⅡの交換は簡単だ。
BSA規格もまだまだ捨てたもんじゃないよね!!!

最後まで読んでいただきありがとうございました。
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No title

とても参考になります。

写真にはロックタイトがないようにみえますが、実際はぬられているのでしょうか?それとも圧入のみですか?

Maxさんへ

痛いとこ突かれました(笑)

ご指摘のとおり、ロックタイト塗るの忘れました。
圧入にてこずって忘れてしまいました。

取り付けて一ヶ月以上経ちますが、今のところ問題ありません。
正直、BBアダプターを締付ける時、動くかなっと、
内心はらはらしましたが動きませんでした。
今後、さらに時間が経つにつれ、
さらに固着してくるので安心できるのではないかと勝手に解釈してますが、
本当はどうなんでしょうか・・・・・・??

まあ、今後FSAアダプターを外す可能性はありませんが、
万が一外すことになれば、ロックタイトがない分、
楽にはずせるかもしれませんね!

勉強になります

BBやっぱ純正(シマノ)だと安心ですね。
専用工具を使わず組み付ける知恵が凄い
僕ならショップに、お願いしちゃいます。
レーさんのブログは写真が見やすくとても勉強になり、「自分でも知恵と工夫すればできる!!」
という勇気をいつももらってます
今回も勉強になりました 有難うございます。

ねおさんへ

>勇気をいつももらってます

そんなこと言っていただいて、謙遜してしまいます。
何回も何回もアダプター挿入やるなら、
専用工具を購入しようかなっと思いますが、たぶん一回きりなので、
このようなお金のかからない方法を考えてしまうんでしょう(笑)

まあ、すべてお任せするのも楽ですが、
自分で色々と考えるのもおもしろいですよ。
またブログ書いてる最中に、結構、意外なことに気がついたり、
思いついたりすることがありますね。

いえいえ(^^ゞ

いつもレーさんのブログを見て
自分も「すべてショップに頼らずやってみよう」とか
こういう事もできるんだ。など色々勉強させてもらてますハイ。
言葉には無い独特なメッセージが、文と写真に
込められて趣味の遊び心と好奇心をくすぐられます。

そうそう・・そうですよ!!
ちょうどこのブログを拝見する前
リアデイレイラーの調整がどうも上手くいかず
凹んでいて 「またショップの人に調整してもらえばいいや」と思ってましたが。 ブログを拝見して

よし!挑戦すると夜中の22時にもかかわらず
メンテ本片手に3時間ほど格闘して
11速のデイレイラー調整見事に克服できましたよ
アルテグラはやっぱりすげ~~って感動でした。

嫁からは冷たい目線で深夜にらまれましたが(笑)

パーツ交換やメンテ後に
自分の思い通りに動いてくれた時の
あの達成感、たまりませんね!!
また楽しく乗るぞ!!って気持ちが全然変わりました

また ブログUPしてくださいね。
楽しみにしています。

ねおさんへ

当ブログの特長を御指摘していただいてありがとうございます。
特に写真は気を遣って撮ってます。
できる限り鮮明でわかりやすいように。
また、近接写真では、言葉では伝えられない部分に
意図的にピントを合わせたりなんかして表現していますので、
じっくり見て下さい。

リアディレイラーうまくいきましたか!
ディレイラーハンガーが変形さえしてなければ、
大概の場合うまくいくと思いますよ。
稀に新車からハンガーが変形してるバイクも経験したことがありますからね。

フロントディレイラーはうまくいきましたか?
もう、ちゃんと整備されたら聞き流してほしいんですが、
アウターギアのラインとフロントディレイラーのチェーンガイド外プレートが
ピッタリ合うように取り付けて下さい。
この工程が結構難しいというか根気が要る。
ディレイラーをシートチューブに取り付ける時、
最後にネジをギュッと締めると
チェーンガイドプレートが微妙に動きますからね。
ここさえキッチリ合えば、あとはすべてうまくいきますから。

OKです

フロントデイレイラーですが MTBで散々修行したので
Fデイレイラーの調整はすぐできるつもり・・ですハイ(^^ゞ。
ロードはどうだ?と今点検しましたが 問題なしでした ご心配していただき有難うございます。
変速レスポンスも問題なしです(^^)/
自転車機械ってメンテで失敗を重ねて
 パーツ壊して色々投資して 性能が上がっていく気がしました 初めから高性能のパーツもありますが
メンテフリーの機器なんて無いですもんね。
日々勉強ですね

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まとめ

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