我流かもしれないMTB整備と林道ツーリング

林道ツーリングとMTB・ロードバイク整備の個性的な日記です

シマノZEE FC-M640 ( フロントシングル化 )

2012-12-22
Top Page29インチMTB コンポーネント
TREK Superfly AL をフロントシングル化する。
デフォルトのクランクはフロント3段のFC-M552。
今まではフロント3段のクランクをシングル化していたが、
http://dts3800.blog117.fc2.com/blog-entry-98.html
http://dts3800.blog117.fc2.com/blog-entry-259.html
僕にとってFC-M552のクランクは175ミリと長い。
前々から165ミリのクランクを一度試してみたかったのでクランクを買い換えることにした。
シマノのラインアップの中で165ミリがあるのは、XTR、DEORE XT、ZEEのみ。
フロントシングル専用と一番新しいブランド、価格の安さで迷わずZEE ( FC-M640 ) を選んだ。
FC-M640にチェーンリングは付いてないが、家のストックに余っているチェーンリングがあるのでそれを使えばいい。



FC-M640のパッケージすべて
PB110585.jpg

右クランク。下り系のコンポーネントなのでSLXなどに比べるとがっちりした作りだ。
PB110580.jpg

待望の165ミリ。
PB140612.jpg

純正チェーンリングボルト。
PB110583.jpg
チェーンリングボルトセットにはワッシャーが付いている。 ボルト類はすべて鉄製だと思う。



右クランク、左クランク、BBユニット( SM-BB51 )、
チェーンリングボルトセット、左クランクを留めるTL-FC16とペダルワッシャーの順に重量を測定。
( SM-BB51は使わないが重量は測定しておく )
PB110579.jpgPB110581.jpg
PB110578.jpgPB110582.jpg
PB110584.jpg
FC-M640全体の重量は432+283+95+24+5=839グラム。
ただし839グラムの中にはチェーンリングの重さは含まれてない。
赤矢印はペダル取付け部にかますワッシャー。
このワッシャーが付属してるクランクはSAINTとZEEだけ。
ワッシャーによってペダルとクランクの取り付け部分の強度を高めるそうだ。



家のストックにあった eNVy 104/32T
9段で使っていたが10段でも問題なく使えるようだ。
PB140604.jpg

裏面
PB140605.jpg

クランクに取り付けた。
PB140608.jpg
PB140607.jpg

チェーンリングボルトを拡大する。
PB140609.jpg
ここもワッシャーによって取付け部の強度を高める。でもワッシャーがない方が見映えはいいと思う。

チェーンリングボルト裏面
PB140611.jpg

チェーンリング装着後のクランク重量は493グラムであった。
PB140613.jpg



フロントシングルにしたのでショートゲージのリアディレラー・ZEE(RD-M640)(フリーライド仕様)は選んだ。
現時点ではシマノのリアディレイラーの中でショートゲージ仕様はSAINTとZEEしかない。
XTRやXTなど他グレードではミドルゲージまでしかない。
ちなみにミドルゲージのトータルキャパシティは35T、ショートゲージは25T。
フロントシングルにおいてリアスプロケット11-36TならショートゲージでOK。
リアのローギアに他メーカーの40Tを使うのであれば、一応、ミドルゲージを選んだ方が無難だろう。
PB110586.jpg

重さを測定。 カタログ値は250グラムであるが実測値は271グラム。
PB110587.jpg
チェーン落ちを防止するシャドー・リアディレイラー プラス機能があるので重量は重めだ。



デフォルトのクランク、シフター、フロントディレイラー、リアディレイラーをはずして重量を測定。
PB130597.jpgPB130598.jpg
PB170648.jpgPB130601.jpg
PB130602.jpgPB130600.jpg
順番にFC-M552右クランクは609グラム。
FC-M552左クランクは243グラム。
フロントシフター ( SL-M591 ) は130グラム。
フロントディレイラー ( FD-M590-10 ) は154グラム。
フロントシフターのワイヤ類は33グラム。
リアディレイラー ( RD-M781-SGS ) は236グラム。

よって交換前のクランク、ディレラー類の合計重量は、
609+243+130+154+33+236=1405グラム

交換後の合計重量は、
493+283+5+271=1052グラム

フロントシングル化によって 1405-1052=353グラムの軽量化となった。



ところでシフター ( DEORE SL-M591 ) のワイヤー挿入部を見つけるのに時間を費やした。
10段変速になってからだろうか?
いつのまにかワイヤー挿入部にネジ蓋がしてある。
PB170649.jpg
プラスチック製の短いネジをプラスドライバーで外し、ワイヤーを引き抜いた。
PB170651.jpg



クランク、リアディレイラーの交換完了。
PB190715.jpg
PB190716.jpg
PB190711.jpg
チェーン落ちしてクランクとボトムブラケットに入り込む隙間はないので安心だ。



ところでリアトップギアのポジションでチェーンを逆回転させると、
結構チェーンが隣のギアに引っ掛ってしまう。
PC160832.jpg
ロードバイクのフロントがインナー、リアがトップのポジションよりも引っかかりは著しい。

念のためチェーンラインを測ってみた。
PC160831.jpg
FC-M640のカタログ値は50.4ミリであるが実測値は47.5ミリ。
カタログ値通りであれば引っかかりは幾分ましになると思うんだが現状では仕方ないかな。
まあ実用上特に問題ない。

※ 平成24年12月28日追加
この件についてメーカに問合せてみた。この現象は仕方ないようだ。
ロードバイクと違いリアエンド幅が5ミリ大きい135ミリであることも少なからず影響してるらしい。
あとフロントシングルの場合はフロントギアの歯数が小さくなれば小さくなるほど、
フロントギアとリアスプロケットで作るチェーンの輪が小さくなり、
チェーンを上から眺めたS字ラインが急になるため、このような現象が起ってしまうとのこと。

現在フロントギアの歯数は32Tなので、
より大きな34T or 36Tに交換すれば引っかかりはマシになるかもしれないな ・・・・・・・・・・



リアトップギアポジションでシャドー効果を確認してみる。
PC110826.jpg

リアローギアポジション
PC110827.jpg
ノーマルタイプのディレイラーとの比較写真は撮ることはできなかったが、
シャドー効果によってさらにリアディレイラーがスプロケット側に寄るようになった。
転倒などでディレイラーハンガーにダメージを与える可能性は低くなるだろう。



一方、シャドーリアディレイラー化してシフトケーブルのルーティングは今までのタイプと随分違っている。
PC160830.jpg
非常に作業しにくい位置にワイヤーボルトがある。
シャドー効果によってリアディレイラー本体も通常タイプとくらべ手で押さえにくいが、
ワイヤーボルトを締める時はディレイラーを手でしっかりと固定しなければならない。
ディレイラーを押さえずにボルトを締めればディレイラーハンガーが内側に曲がるだろう。
またワイヤーボルトはどうしても強く締め付けてしまうのでトルクレンチを使いたい。
推奨トルクは6-7N.m

ワイヤーボルトを締めるときのイメージ。
PC220881.jpg
ボルトが地面側の内側に向いてるので非常にやりくい。
大きなスタンドがあれば、もう少し作業しやすいんだが ・・・・・・・・・・



リアトップギアポジション スタビライザースイッチOFF状態
PB190702.jpg

リアローギアポジション スタビライザースイッチOFF状態
PB190707.jpg

リアトップギアポジション スタビライザースイッチON状態
PB190706.jpg



ZEE FC-M640の使用感は非常に切れがあり剛性感に溢れている。
シマノはHG-X10段変速にモデルチェンジして、さらにフィーリングを高めたようだ。
これから新しいMTBを購入する人は、予算が許すならHG9段ではなく迷わずHG-X10段を選ぶべきだろう。
あとスタビライザーの効果は、起伏の激しいダートを走ってないのでなんとも言えないが、
段差を越えた時にチェーンの暴れは少なくなったような気がする。
シフトフィーリングはスタビライザーOFFの時と変わらない。
チェーン落ちの方は、通算550キロ走って初めて起きた。
( ※591キロで2回目、688キロで3回目、740キロで4回目、763キロで5回目、953キロで6回目のチェーン落ち )

ところで29インチMTBをフロントシングル化してみたので26インチのフロントシングルとギア比を比較してみる。
フロント32T、リアスプロケット( 11-13-15-17-19-21-24-28-32-36T )
タイヤサイズ29x2.2なのでタイヤ周長は概算値で2307ミリ
各ギアでのクランク1回転に進む距離を求めてみる。

11T 32÷11×2.307=6.71メートル
13T 32÷13×2.307=5.68メートル
15T 32÷15×2.307=4.92メートル
17T 32÷17×2.307=4.34メートル
19T 32÷19×2.307=3.89メートル
21T 32÷21×2.307=3.52メートル
24T 32÷24×2.307=3.08メートル
28T 32÷28×2.307=2.64メートル
32T 32÷32×2.307=2.31メートル
36T 32÷36×2.307=2.05メートル

一方26インチMTB・KONA ONE20 deluxe のほうは、
フロント32T、リアスプロケット( 11-12-14-16-18-21-24-28-32T )
タイヤサイズ26x2.2、タイヤ周長は概算値で2074ミリ

11T 32÷11×2.074=6.03メートル
12T 32÷12×2.074=5.53メートル
14T 32÷14×2.074=4.74メートル
16T 32÷16×2.074=4.15メートル
18T 32÷18×2.074=3.69メートル
21T 32÷21×2.074=3.16メートル
24T 32÷24×2.074=2.77メートル
28T 32÷28×2.074=2.37メートル
32T 32÷32×2.074=2.07メートル

それぞれのファイナルローギアで進む距離は、ほぼ同じ。
一方トップギアでは29インチのほうが一枚ギアが多いので距離が長くなり選択の幅が増える。
26インチの時のファイナルギア比が個人的にピッタリだったので、
29インチになっても変化なく36Tで丁度よかった。
また26インチの時はトップギア比は少し足りないと感じていたので、
今回少し距離が長くなったことは、なおさらいい。
このようにフロントシングルなら10段変速のメリットはさらに増すし、
リアスプロケットは11-36Tしか考えられないだろう。

クランク入換え (シマノSLX FC-M660 )につづく
http://dts3800.blog117.fc2.com/blog-entry-317.html

またリアディレラー・ZEE(RD-M640)については、こちらの記事も参考にして下さい。

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No title

 私もフロントシングル化する時の候補としてZEEもあったのですが、奮発してセイントにしてしまいました。スタビライザーON状態ではシフトフィーリングが若干低下すると言われていましたが、まったく問題ないレベルですね。チェーンデバイスを装着すれば、更にチェーン落ちの心配はないでしょう。

てつさんへ

セイントには、そういうわけがあったんですね。
でもてつさんの場合は僕よりも下りメインなので、
それでベストですよ!
僕の方は本体で結構、
出費してるのでおさえました。(o^。^o)
やはりそうですか。シフトフィーリングの低下は、ほぼないですよね。

私もリアトップで引っかかります

調整がイマイチなのか、私のMTBでも、10速リアトップでクランクを逆回しするとチェーンが引っかかります。走行中に困ることはないのですが、メンテナンス中はちょっと鬱陶しいことがあります。そういうもんだと思って諦めてますが、何とか改善できないもんですかねえ。

まつおさんへ

貴重な情報ありがとうございます。
チェーンの引っかかりは、もしかして僕のチャリだけかと思ってましたが、どうもHG-X系の固有のものかもしれませんね。もしかしてと思い、フレームの内側から、トップギアまでの距離をHG系9段とHG-X系10段で較べてみましたが、二つとも6ミリで差はありませんでした。
10段になって、スプロケットのギア間隔が狭くなったことが原因かと思いますが、それならロードバイク10段も同じように引っかかるかと思いますが、ロードでは、それほど引っかかりません。一度シマノお客様相談室に電話で聞いてみるしかないですね。

なるほどー

私の場合、ロードは持っていないのですが、9速では何ともなかったのが10速(HG-X)にしたら2台とも引っかかってます。

早速シマノに聞いてみました。9速ではこんなに引っかからなかったよ、と言いましたが、そういうもんだということでした。本当にそんなもんなんですかねえ?

まつおさんへ

そういうもんだということは、仕方ないということなんですね。HG-Xチェーンは左側と右側の構造が違うので、そういうことも引っかかる原因になってるかもしれませんが・・・・・・・・・・。
あとシマノお客様相談室は回答者によって、結構、違うことを答えるので、もし明日時間があれば僕も聞いてみます。

まつおさんへ

今日、僕も問合せてみました。
まつおさんと同じように歯切れの悪い回答でしたが、
本文中に内容を書いておきます。

同じ回答でしたか

私の場合、自分の調整不足が原因でないと公言(言い訳)できるので、ちょっと安心した面もあります。
「フロントギアとリアスプロケットで作るチェーンの輪が小さくな」ることも一因、というのは勉強になりました。

No title

 やはりリヤトップギヤでゆっくりと逆回転させると隣のギヤに軽く乗り上げるような感じですが、通常走行においてクランク逆回転させるシチュエーションはないと思いますので「こんなもん」でしょうw

てつさんへ

てつさんも同じだったんですね!
軽く乗り上げるようなかんじですか。
これは仕方ないですね。
ロード、MTB9段では全く意識しなかったんですが、
今回はディレイラーの整備中に逆回転させると、大きな音をたてながら引っかかったので気になりました。
シマノHG-X10段は、こんなもんだということで諦めます。(*^_^*)

No title

はじめまして。

フロントシングル化について詳しく書かれており、かなり参考にさせていただきました。

僕もZEEで考えていたのですが、最終的にはSLXミドルケージでシングル化完成となりました。
スタビライザー付きですが、林道を走る予定だったのでデバイス付きで構成しました。

今年はじめたばかりの初心者ですが、林道情報などもあわせて参考にさせていただいております。

また寄らせていただきますね(^^)

たけさんへ

はじめまして、こんばんは。
今となっては、僕もSLXにしたほうがよかったと思ってます。重量はSLXの方がZEEより軽いし、下りは飛ばさないのでZEEほど頑丈なコンポーネントは僕には必要ないかと。
あと、クランク長165ミリのよさもイマイチわかりません。ノーマルの170ミリでもよかったんじゃないかと後悔することもあります。
ボチボチ、ブログ更新しますので、これからも遊びに来てください。

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