我流かもしれないMTB整備と林道ツーリング

林道ツーリングとMTB・ロードバイク整備の個性的な日記です

シマノ新型ディスクブレーキのエア抜き

2013-08-30
Top Page29インチMTB コンポーネント
シマノのディスクブレーキは、
3年前に発売されたXTR ・ 980系より “じょうご” を使ってエア抜きをするタイプになり、
その後に発売された下位コンポーネント ( XTでは780以上、SLXでは666以上、DEOREでは596以上  )
も同じタイプになった。
一方、それ以前のコンポーネント ( XTRでは975以下、XTでは775以下、SLXでは665以下、DEOREでは595以下  )  
では、 “じょうご” は使わずにブレーキレバーのリザーバータンク蓋全体を外すタイプであった。

・・・・・ ということで当ブログではXTRでは980以上、XTでは780以上、SLXでは666以上、DEOREでは596以上を
“シマノ新型ディスクブレーキ” 、それより前のブレーキを “旧型ディスクブレーキ” と呼んで話を進めていく。



我が29インチ・MTB、TREK Superfly AL のブレーキは DEORE BR-M596。
最近、 DEORE 615系が出たので型落ちになってしまった。
ここ数年、シマノのモデルチェンジのサイクルも早くなったような気がする。
ブレーキの効きは全く問題ないが、先日ゲットしたスモールパーツを試すためエア抜きすることにした。



きっちりと作業するため車体からブレーキを取り外した。
右レバーが前ブレーキ、左レバーが後ブレーキという標準的なタイプ。
P7152090.jpg
ブレーキホース長を測定しておく。接続部分は含めず、あくまでホース露出部分で測定した。
フロント79センチ、リア128センチであった。
ちなみにフレームは17.5インチ ( 29インチMTB ) でホリゾンタル長602ミリ。



パッドを外して中性洗剤で洗浄した。
P7152091.jpg
P7152092_20130730072543.jpg
このタイプのパッドはチョボ ( 赤矢印 ) が付いているので、交換した際に左右入れ違うことはない。
ただ前後ブレーキのパッドが入れ替わると音鳴きの原因になる可能性も少なからずあるので、
念のため油性ペンで 『 “F” “ R” 』 と印を付けといた。

※参考記事 ディスクブレーキの音鳴きについて



ブレーキレバーを握ってキャリパーのピストンを一杯に押し出し中性洗剤で洗浄した。
どうせ汚れるが、きれいにすると気持ちのいいもんだ。
P7152093.jpg



メインテナンススタンドがないので、余ったパーツでこんなものを作ってみた。
コイツをエア抜きの台に使用する。
P7152086.jpg



2年前に買ったミネラルオイル。 容量1リットルなので少々使っても減らない。
これだけあればエア抜きに惜しみなく注入できる。
P7152095.jpg



キャリパーにパッド用スペーサーを押し込む。
P7152094.jpg
今回はプラスチックのヘラを使ってピストンを戻したが、大変苦労した。

後で思いついたが、
あらかじめビニールチューブとビニール袋をキャリパーに取付け、
ブリードニップルを先に開放したら、ピストンは簡単に戻せるかもしれない。
次回ブリーディング時はやってみよう。



ブレーキレバーをハンドルに取り付ける。
P7152096.jpg



整理棚を利用しエア抜きを開始した。
赤矢印がブレーキレバー。 緑矢印がキャリパー。
P7152097.jpg



ハンドル側      工具箱の重みで逆側のハンドルを押さえる。
P7152099.jpg



キャリパー側
P7152100.jpg
キャリパーのブリードニップルにビニールチューブを差し込む。
耐寒チューブと透明のビニール袋の組み合わせは非常に作業しやすい。
あと流出したオイル量が把握しやすいように、あらかじめビニール袋を空気で膨らましといた。



ブレーキレバー上のブリードスクリューのネジを取り除く。
P7152102.jpg
旧型ブレーキのブレーキレバーは、
ブリーディングの際、ブレーキレバーのリザーバータンクの蓋全体を外さなければならなかった。
それに比べ新型はリザーバタンクの上にある小さなブリードスクリューのネジを取り除くだけでいい。
これだけでもオイルで汚れる機会が減るだろう。
R0011381.jpg
※参考写真 旧型ブレーキのリザーバータンク。蓋を外したところ。
         クリックすると拡大します。









ブリードスクリューを取り除いた穴に、じょうごをねじ込んで取り付ける。
P7152105.jpg
※写真ではオイルストッパーが逆に差し込まれているが、
マニュアルによればオイルストッパーを差し込まなくてもいいとのこと。



今回、やりたかったことは新型ブレーキのエア抜きともう一つ ・・・・・・・・・・・・

マニュアルには最初に注射器を使いブリードニップルからオイルを注入しエアを抜けと書いてあるが、
この作業を飛ばすことができるかどうか確認したかった。
25er5256.jpg   



じょうごにオイルを注入する。
P7152106.jpg
オイルは最大20cc ぐらい入る。
旧型のリザーバータンクは10cc 弱しか入らなかったので、誤って溢れさせたものだ。
また、じょうご本体は半透明のプラスチック製なので、
じょうごの真上から覗くことなく横からオイル量が確認できて作業がはかどる。



以上準備が整いエア抜きを開始する。
まず キャリパーのブリードニップルを開放してエアとオイルを流出させた。
この段階でエアはほとんど出ずオイルのみ流出したため、一旦、ブリードニップルを閉じた。
そしてブレーキレバー握り離しを数回繰り返すとじょうご内のオイルに空気が抜けてくる。

その次の手順としてマニュアルには、

『 ブレーキレバーを握った状態でブリードニップルを瞬間開け閉め(約0.5秒間)してキャリパー内の気泡を排出させます。 』

と書いてあるが、
実行するには他の人に手伝ってもらわないと無理なこと、
過去に旧型ブレーキでこの方法を実行したがエアが一つも抜けなかったこと、
以上2つの理由で、この手順もパスした。


結局、行った手順は、

じょうごにオイル注入 → ブリードニップル開放 → ブリードニップルよりオイル流出 → ブリードニップル閉じる → ブレーキレバー握り離しを繰り返して、じょうごよりエアを抜く

この方法のみ3回繰り返した。
この方法が繰り返せれるのもミネラルオイルが大量にあるのでなせる技だと思う。
結局、前ブレーキに20cc、後ブレーキに30cc 消費した。
また作業中はどうしてもキャリパー側に目線が行きがちなので、ブレーキレバー側まで注意が行きにくい。
旧式タイプのエア抜きの時は、キャリパー側に集中し過ぎてリザーバータンク内のオイルが空になりエアを吸って、
作業が一からやり直しになったものだ。

半透明のじょうごは下からオイル量が確認できるので、そのようなミスを防げて便利だ。

エア抜きを終え、じょうごにオイルストッパーを突き刺して栓をした。
そしてじょうごをブレーキレバーから取り外し、余ったオイルをミネラルオイルのボトルに戻した。
最後にブレードスクリューを閉じて作業を終了した。
結局、前ブレーキはじょうご内に結構な量の空気が抜けた。後ブレーキは、ほとんど空気が抜けなかった。



作業後、ブレードスクリュー(赤矢印)からはオイルが滲み出なかったが、
リザーバータンクを構成しているパーツの継ぎ目(緑矢印)からオイルが滲み出た。
P7202151.jpg
新型ブレーキはブリードスクリューのネジを外すだけなので、
エア抜き直後のオイルの滲みはないだろうと想定していたが、
リザーバータンクの蓋全体を外さなければならなかった旧型ブレーキと同じように
リザーバータンクの継ぎ目からオイルは滲んだ。
旧型のブレーキレバーはツヤ消し塗装なのでオイルの滲みがわかりやすかったが、
今回のブレーキレバー(BL-M596)はボディの下半分(紫矢印)がツヤ塗装なので、
オイルが滲み出てきたかどうかわかりにくい。
オイルの滲みは1週間ほどで完全に収まり、その後、問題ない。



エア抜き直後のブレーキのタッチは変わらなかった。
もともとタッチは悪くなかったから、こんなものだろう。
あとブレーキの音鳴きも一切なかった。
今回はパッドを前後左右、全く同じ場所に戻したので音鳴きは発生しなかったんだろう。
きっちりと前の学習効果が生きた。

今回は、じょうごを使った新型ディスクブレーキのエア抜きを体験した。
マニュアルの手順を2つ飛ばし、少し我流チックな方法でやったが問題なかった。
次に機会があれば、全くオイルの注入されてないキャリパーとブレーキレバーでできるかどうかやってみたい。
新型ディスクブレーキになって “じょうご” と “オイルストッパー” という余分な道具が加わったが、
これらの道具のおかげで、旧型ディスクブレーキにくらべエア抜きが随分スムーズになり、
オイルで汚れる機会も激減した。

メインテナンスの煩わしさでディスクブレーキ導入を躊躇っている人にとっても、
メインテナンス情報が豊富に出回っており、
新型ディスクブレーキでメインテナンスしやすくなったので、
シマノディスクブレーキの導入に踏み切られてはいかがだろうか!

最後まで読んでいただきありがとうございました。
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